あっちもこっちもパグ犬だらけ!?―。愛媛県松山市の作家亀岡亜希子さんの作品展が伊予市下三谷のウェルピア伊予で開かれている。作品のモチーフはすべて犬のパグ。一風変わった展示が訪れた人を和ませている。16日まで。
 幼少から絵を描くことが好きだったという亀岡さん。家族の一員であるパグ犬「ももちゃん」を年賀状に描いたことをきっかけに、2007年に本格的な創作活動に目覚めた。その後は絵画でも立体作品でもパグ一筋を貫いている。
 活動10年を記念した今回の展覧会には、これまでに県展や県外の公募展に出品した代表作など48点が並ぶ。江戸時代の美人画風に描いたパグに愛媛名物をちりばめた「愛媛美犬パグ」や、昔話や童話の主人公に見立てた「浦島パグ」「赤頭巾パグ」など、思わず笑みがこぼれるようなユニークな作品ばかりだ。
 「パグ作家」を名乗り活動する亀岡さんは「一言では言い表せない魅力がパグにはある。表情やしぐさから人間くささや面白さを感じてもらえれば」と来場を呼び掛けている。入場無料。